カルチャー系ウェブマガジン「ReadingParty」
ある日、ある時、ひげおじさんは、ふと…………思った。
お金も、地位と名誉も天国には持って行けない。
大統領も、大企業の社長や偉大な哲学者、修行を積んだ高僧や
大金持ちも生きていればいずれ死が訪れる。
死は平等にやって来る。
日々気持ちは揺(ゆ)れる。心の平安を一生保(たも)てる人はいない。
生きているって何だろうと時々ひげおじさんは思う。
一寸先になにが起きるか、生まれたばかりの赤ちゃんも老人にも分からない。
「そうか、生きていれば人間はみんな同じなんだ」とつぶやき。
「限られた時間をどう生きるかと言うことか!」とうなずいたが、
これがたいへん厄介(やっかい)なのだ。
「なかなか思うようには行かない」
「自分の夢の1%でもかなえば満足をする」生きる先々、少し気が楽になる。
ひげおじさんは、なぜかホッとして、ニコッと微笑(ほほえ)んだ。
2018.9.6
2018.6.26
第12話「思う」
2018.4.1
2017.7.15
2017.4.12
2017.2.24
2016.12.5
2016.10.14
2016.8.17
第5話「ビン」
2016.7.13
第4話「おばあさん」
2016.6.4
第3話「贈り物」
2016.4.28
第2話「マンション」
2016.3.21
第1話「ひげおじさん誕生記」